#diary

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#2

#愛について

 

元々、新人教育について書こう!としていたのだけれども、突き抜けた感。

 

「愛とは何なのか?」What is love?

様々な題材、場面で取り上げられる人間とは切っても切り離せない命題、真理の一つである。

 

そこに愛は

あるんか!?

 

なんてCMも最近ありますが…普遍的なものだけれど、個人に従属する(個人が感じるものなのだから当たり前なのだけれど)感情で、故に独立したものである。

 

4月入社の新人君が、非常に尖っている。

これは周囲がそのように感じるだけでなく、新人君本人も「自分エッジが効いてますから(笑)」だとか「僕は普通じゃないんで…」などとほざくバカヤローであるのだが、自覚がある分、何とか解決したい、と思っている次第なのである。

 

一浪の上、早稲田文学部卒でドフトエフスキー、トルストイを愛し、中高校不登校歴有りの童貞。常に死にたいと考えているらしく、朝起きた時に心臓が止まっていないことに絶望するらしい。衣食住やお洒落事、一般的な流行り廃りには興味が無く、例えば漫画読む?と聞くと「手塚治虫は良いですね。ブラックジャックは感動しました」などと謎に上から目線でのたまう、なんとも香ばしい役満である。

 

僕自身、入社後に即広島配属になった際、生活環境も整わないまま仕事に忙殺され、結構危ない状態になった時期もあったので、彼が新卒で広島配属になると聞いた時、なんとか力になってあげたい、と強く思ったのだ。

 

第一印象は、違和感は感じるものの、笑顔の可愛い普通の子、というイメージだったので、公私ともに仲良くする気でいた。

 

ただ、付き合う中で、だんだんと本性、、、というか性根が垣間見えてきた。ただの甘ったれである。こりゃ手に負えん。

 

色々とエピソードには枚挙に暇がないのだが、特徴的なものとして一点。

仕事中、資料の更新をさせているとき、なかなかに細かい作業ではあったのだが、彼はトイレに赴くと急に叫んだ。

「ア゛アァア゛ァァァ!!」みたいな感じ。

僕は「やっちまった…」と思った。

 

ストレスで叫びたくなったらしい。

 

ただ、ここで怒鳴りつけても解決しないので、必死で堪えて、なだめつつ。

 

与える仕事の配分が難しいこともあり、どうにもならんのでとりあえずしばらく横で様子を見させるだけにすることにした。

 

この事件を「トイレで発狂事件」というのだが、色んな人に根回しをするのに苦労した。ナイーブな話と判断したので、支社長から順に時間をとってもらい、それぞれ2人で話しながら、彼には優しく接するように要請した。

それから、僕の引き継ぎはこの調子だと無理なので、まだ広島から異動はむつかしいですね、とも。はぁ。

 

一番気を揉んだのは女性陣への伝え方である。これは、本当に神経質な問題である。なぜなら、うちの女性陣はすぐ攻める鬼畜Sが多いのである。謝っているのに、マウントをとって殴るをやめない。君が!!死ぬまで!!殴るのを!!やめない!!

そんな方々と香ばしい彼をぶつけてしまうと、1発で活火山が沸騰である。目の前で人が死ぬのは誰だって見たく無いのだ。

状況を一人一人に説明して周り「何か態度が鼻についてもまずは金屋に言ってください、支社長と相談し、善処しますので…」

なぜこんな損な役回りを受けているのだろうか。

 

ただ、こんなことをしている間に、自分の中でも変化が生じてきた。

毎日新人君のことを考えているのである。

これはもう、もはや恋…?いや通り越して愛ではないだろうか。

 

ぶっちゃけると、彼は変なやつだし、仕事は全く使えないし、協調性は無いし、先輩である自分に気も使えない上に甘ったれなのだが、根は良い子で頭は良い子なのだ。

ただ、今までコミュニケーションの取り方が下手で、周りとの軋轢が生じる中で、自信を失い心を閉ざしてしまっただけなのだ、と思う。

だから、ちょっとしたきっかけで、きっと大きく変われる。これからたくさん楽しいことを知って、充実した人生を送って欲しい、とほんに思う。

これを愛と呼ばずしてなんと呼ぶのか。

 

 

このやり取りを通して、きっと自分も成長するだろう。

とりあえず一年間、生暖かく見守っていこう。

彼の成長譚に乞うご期待。